yoshi99999’s diary

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残らぬ風景

同じ風景を眺め続けている、酷く退屈だけれどちっとも瞳に焼きつかない、夢と現実の区別さえつかなくなった訳じゃない、確かに餓えているよ、現実の端しっこにかじりついているだけなんだから、確かに望んでいるんだろう、本物の現実って奴を、それでも動く理由がないんだから、同じ風景を眺め続けているだけなんだ、退屈な心をもて余していると、自分の存在価値さえ疑いたくなるよ、誰かに放つ言葉の一つ一つが助けを求めている様に聞こえる、誰かを思う感情の一つ一つが哀れみに満ちているよう、夢さえ退屈に思えたのなら、空虚な日々さえ誰よりも愛せる、そんな気がするよ、退屈であるのなら求めちゃいけない、ろくなものを掴めやしないから、祈りさえも---だから同じ風景を眺め続けているんだ、飽きもせずに---